喫茶☆失恋~先生
教師と生徒のイケナイ関係。
男女問わず、一度は思うことがある人もいるかもしれません。
実際に、教師を好きになったことがある……
そう言う人は多かったりもします。
さて、今回のお話は僕の知人の話をしましょう。
では、失恋の世界へ……
いってらしゃいませ。
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どうして、私はいつもこうなんだろう……
いつも思う。
もっと積極的に生きれたら、楽なのに。
でも、今更後悔したって仕方がないよね……
私は今、女子トイレの個室に閉じ込められている。
毎日毎日、あの人たちは飽きないのだろうか?
そして、知りもしないんだろうな……
あの人たちにとって一瞬の笑顔は、私にとっては一生の傷になるってことを。
まぁ、知ったところでそれさえもただの一瞬の笑いなんだろうな。
私は、もう抵抗しない。
前まではドアを叩いて助けを求めていた。
それを見た彼女たちは、嬉しそうにきゃっきゃと笑う。
それで満足していたんだ。
でも、私はもう抵抗しない。
抵抗したところで誰も助けてはくれないのだから。
私は、そう思って小さくうずくまった。
「もう、終わらないかな……」
小さく声を出す。
もちろんその声は彼女たちには届かない。
でも、彼女たちは抵抗しない私が面白くなかった。
彼女たちが、次に取った行動。
それは、誰にでもわかることだった。
よくバケツを引っくり返したような雨。
と例える天気予報士が多い。
でも、それが現実になるなんてアニメやドラマの世界だけだと思っていた。
そう、水が入ったバケツが振ってきたのだ。
水が入ったバケツは容赦なく私に襲いかかる。
「きゃ!」
私は思わず声に出してしまう。
私の体は、水まみれになる。
冷たい水は容赦なく私の体温を奪う。
寒い……
私は、抵抗しない。
抵抗したら負けなんだ。
そう思っていた。
すると彼女たちが笑う。
「『きゃ!』だって!
カワイコぶってんじゃねぇえよ!」
そう言ってトイレのドアを殴る。
怖い。
だけど、逃げる場所なんてどこにもない。
このトイレのドアは引き戸。
だから、開けることは出来る。
でも、開けると待っているのは彼女たちからの暴力だ。
だから、私はひたすらここで彼女たちがあきるのを待つしか出来ない。
でも、今日はいつもと違った。
「おい。
誰とでもエッチさせてくれる女ってここにいるのか?」
男子生徒の声が聞こえてきた。
って今なんて言った?
誰とでもエッチ?
それってもしかして……
「そうだよ、今この個室でビチョビチョに濡れているよ」
彼女たちのひとりが、そう言うと男たちが嬉しそうに笑う。
「お?マジでか?」
この声はクラスメイトだ。
「マジだよ、大マジ。
あの子、無理やりされるのが好きだそうだから強引にやっちゃってよ!」
彼女たちが嬉しそうに笑う。
「と言うか、そいつ可愛いのか?
不細工だったら承知しないからな!」
「あんたらも知っている顔だよ」
彼女らが、そう言ってクスクス笑う。
「ん?誰だ?」
男子生徒の声が嬉しそう。
「それは、この扉を開けてのお楽しみ」
彼女たちが、そう言ってドアを叩く。
「なぁ、早くヤラせろよ!」
男子生徒が苛立ちながら言っている。
なにこれ?
私、もしかしてレイプされる?
頭の中が真っ白になる。
そして、そのあと色んな怖いことを考えてしまう。
「嫌!
私、そんなことしないから!」
私は、大きな声でそう言った。
「……お前の意思とか誰も聞いてないんだよ!」
彼女たちが、そう言ってわめく。
「じゃ、ドア開けないもん!
絶対開けないんだから!」
私が、そう言うと男子生徒たちがケラケラ笑っている。
何がそんなに可笑しいの?
男子生徒たちは、笑いながらドアをノックする。
「入ってますかー?
それとも入れられますかー?」
そのドアを叩く音がだんだん大きくなる。
こんなドアなんてすぐに壊される。
そう思ったとき。
私が思った通りドアは壊され男子生徒たちの姿が視界に入る。
私の頭がまっしろになる。
どうしていいかわからない。
私は、叫ぶことも出来ず。
そのまま名前も知らない男子生徒たちに避妊具をつけずに犯された。
何度も何度も犯された。
嫌だと言ってもその言葉は届かない。
届かないまま私の思考は停止した。
気がつけば私は裸でトイレの床に倒れていた。
そんな私の姿はまるで……
そう、まるで壊れた人形だった。
誰も助けてくれない。
絶望なる世界。
私は、声を出せないまま涙を流した。
私はひとりぼっち。
だから、助けは来ない。
助けては貰えない。
だってそうでしょう?
私は、ひとりなのだから……
そして、もうひとつ。
もうひとつだけ男の人の影が現れる。
あぁ、私。
この人にも犯されるんだ?
そんなことを頭がよぎる。
でも、もういいんだ……
私は、このあと自殺する。
死んで復讐するんだ。
どうせ、アイツらは学校と世の中に護られて軽い罪で済むだろう。
でも、いいんだ。
私は、なにも残したくない。
もう、なにも残したくないんだ。
沢山、中に出された。
危険日なのにいっぱい出された。
男の人の影がゆっくりと私の背中にふわっとしたものを被せる。
「え?」
それは、暖かい上着だった。
「ねぇ、君はいじめられているのかい?」
男の人のその声が、間抜けで。
でも、私の心はどこか満たされて。
その場で、わんわんと泣いた。
「ええ!どうして泣くんだい?」
それは、副担の先生だった。
新米で若い先生。
「私、私……
レイプされちゃいました……」
「ええ?」
先生は、驚いている。
どんな言葉をかけたらいいのかわからない。
そんな顔をしている。
「……病院に行こう?
あと警察と……」
「嫌です」
先生の提案を私は拒否した。
「どうしてだい?」
「……だって――」
その先は言いたくない。
レイプされたことを言ってもなにも変わらない。
逆にアイツらのいじめがエスカレートする可能性だってある。
もう、レイプなんてされたくない。
私の頭は、そのことだけでいっぱいだった。
「そっか……
とりあえず保健室に行こう。
今は誰もいないから……
汚れた服も洗濯して乾かそう。
そのままだったら風邪引いちゃうよ」
「はい」
トイレを出ると外は真っ暗になっていた。
最近日が沈むのが早くなってきた。
それでも、そんな時間になるまでレイプされていたなんてゾッとする。
保健室に着くと、先生は暖かい紅茶を入れてくれた。
「体が温もるから飲んで」
私は、言われるがままに紅茶を飲んだ。
「先生……
この紅茶甘すぎます」
私は、思わず苦笑いがこぼれた。
「そう……なんだよね。
砂糖の加減が難しくて……」
先生は、そう言って肩をがっくりと落とす。
その姿が可笑しくて、私は笑ってしまった。
「今度は、私が淹れますね」
なにを言っているのだろう?
私は……
私は、もうすぐ自殺するというのに……
すると先生の顔にも笑みが溢れる。
「じゃ、今度は紅茶……
作ってよ」
先生が、そう言った。
私の中で生きる意味が産まれた気がした。
先生に紅茶を淹れるだけの人生……
それも悪くない。
そんなことを思っていた。
ほんの少しのささやかな希望。
ほんの少しのささやかなしあわせ。
ほんの少しなので、息を吐き出せば吹き飛ぶだろう。
そんなことを思っていた。
私は、紅茶を飲み乾いた制服を着ると先生にお辞儀をした。
「ありがとうございます。
今度、お礼にとびっきり美味しい紅茶を作りますね」
「うん、楽しみにしているよ」
先生のその言葉に私は救われた気がした。
そして、私の頭のなかで自殺したいという気持ちから先生に紅茶を淹れてあげたい。
そんな気持ちで溢れた。
その日の夜。
私の知らないところで、世界が動く。
「ねぇ、君たち。
いじめをしているだろう?」
そういったのは先生。
そう言われたのは私をレイプしていじめている名前も知らない男子生徒たち。
「ああん?
先行がしゃしゃりでてんじゃねぇよ!」
男子生徒がそう言って、問答無用に先生を殴る。
先生は、黙ってその拳を受け止める。
「ああん?
もしかして、アイツ。
先行にチクったんじゃねぇの?」
女子生徒が、そう言って先生を足を踏む。
「君たちがやったことは、犯罪だよ?」
しかし、先生も負けていなかった。
「犯罪?ただのスキンシップだよ!」
男子生徒がそう言ってケラケラと笑う。
「なにがおかしい?」
先生の目が鋭くなり生徒たちを睨む。
「いいじゃないか!
セックスしても何かが減るわけじゃないしさー」
男子生徒の1人がそう言うと別の男子生徒が言葉を放つ。
「むしろ増えるんじゃね?」
その男子生徒が何かを思いついたように笑いながら言う。
「なにが増えるんだい?」
「こーどーも。
俺ら少子化対策に貢献したんだぜ?
むしろ表彰もんだよな!」
先生は、その言葉に怒りを覚えた。
そして、その男子生徒の顔を殴り飛ばした。
「あ、問題行為発生!
きっちりと動画に収めましたー」
女子生徒が、そう言ってスマホを先生の方に向けていた。
「いいね、沢山貰えるんじゃね?」
別の女子生徒がそういうとスマホから動画サイトにすぐにアップした。
「あーあー、これでお前の人生も終わりだ」
男子生徒がそういうと先生の顔を再び殴った。
そのあと、遅くまで先生はその場で男子生徒たちに殴られ続けた。
そして、次の日……
学校では、先生が生徒を殴った動画が拡散され教育委員会の元にもすぐに耳が入った。
「君は、なんてことをしてくれたんだ!」
校長先生が、先生に怒鳴った。
「すみません」
先生は理由も言わず校長先生に怒鳴られ……
教師をクビになった。
そして、それが地獄の始まりだった。
「おい!
お前なにセンコーにチクっているんだよ!」
「ご、ごめんなさい」
私は謝るしかできなかった。
「とりあえずお前は今日からペットだ。
俺たちに忠実なペットだいいな?」
「……いや」
私は、否定した。
涙を流して否定した。
「お前に拒否権なんてねぇんだよ!
お前がセックスしているときの動画、ネットにアップするぞ!」
男子生徒は、そう言って私の胸ぐらを掴んだ。
そして、毎日毎日私はレイプされ続けた。
そして、生理が来なくなった。
私は、どうしていいかわからない。
そんなとき工事現場で交通整備をしている先生に逢った。
「先生!」
私は、先生の顔を見ると安心と不安の入り混じった涙がぼろぼろと溢れる。
「あ、君は……」
先生は、小さく笑顔を見せそして手を振ってくれた。
そして、私は先生の胸の中に飛び込む。
「先生!私、私、どうしていいかわかんないです」
私は、先生に全てを打ち明けた。
整理が来なくなったこといじめのこと毎日続くレイプが続いていること。
そして、先生が言ってくれた。
「警察に行こうよ。
僕もついていくから」
「でも、レイプされたことなんて誰にも知られたくない」
「でも、それじゃ……」
「わかっています。
でも、もういいんです。
私、これから死ぬつもりです。
先生に出逢えてよかった」
すると先生がいう。
「紅茶を淹れてくれるんじゃなかったの?」
先生の言葉に私は驚く。
それ以上に涙を目にためてそう言ったその顔を見れただけで、なんだかしあわせになれた。
そして、先生は黙って私の体を抱きしめてくれた。
私は、しあわせだった。
ああ、人って暖かいんだ。
そう思った。
だけど、この行為があとで後悔することになる。
先生は、再び私をいじめていた人たちのたまり場に向かった。
「まだ、彼女をイジメているんだね」
「はぁ?
教師をクビになった人に関係あるんですかー?」
「教師じゃないから君たちを殴ってもただの喧嘩で終わるね」
先生が、そう言って男子生徒に詰め寄る。
「……じゃ、この画像はどう説明します?」
そこには、先程先生が私を抱きしめてくれたときの写真が載っていた。
「援交女子高生にそれを買った元教師!
これ、週刊誌に出したらいくらで売れるかな―?」
女子生徒が嬉しそうにそう言ってケラケラと笑う。
「僕のことは好きにしていいよ。
でも、彼女のことは――」
先生が、そこまでいいかけたとき男子生徒が言葉を待たずに顔に向かって拳をぶつけた。
「俺、正義の味方とか嫌いなんだよね。
力も実力もないやつがそれをするのがもっと腹立つよ」
そして、先生は殴られ続け……
そして、命を落とした。
先生は河川敷で変死体として発見された。
私には、すぐにアイツらが犯人だとわかった。
私は、勇気を絞ってあの人たちに抗議しにむかった。
「どうして、先生を殺したんですか?」
しかし、この人たちはとぼける。
「はー?
俺たち犯人じゃないんですけどー?
ってか、ペットが生意気に意見してくるんじゃねぇよ」
男子生徒は、私のブラウスを引き裂いた。
怖い。
とても怖い。
だけど先生を殺したことは許せない。
私は、その男子生徒の頬を叩いた。
「なにすんだよ!」
男子生徒は、私の体を一気に押し倒した。
そして、わらわらと集まる男子生徒たち。
私は、この日もレイプされた。
つらかった。
苦しかった。
でも、生きなくちゃ。
それが、先生との約束だから……
そして、数日後。
私は産婦人科に向かった。
妊娠していたら堕ろそう。
そう思った。
そして、医師に告げられた言葉は……
「妊娠している……
けどおなかの赤ちゃんは、もう亡くなっているわ」
その言葉を聴いたとき私はぞっとした。
ネットでは私と先生の写真がアップされ週刊誌やワイドショーで取り上げられている。
私の顔には、モザイクはある。
だけど……
先生の顔には、モザイクはない。
「……私、どうしたらいいですか?」
「貴方まだ女子高生よね?
貴方のお父さんやお母さん、向こうの親御さんはこのこと知っているの?」
私の両親は私には無関心。
そして、父親なんて誰かわからない。
病院から出た私は、公園でひとり泣いた。
いっぱいないた。
するとひとりの男子生徒が近づいてくる。
私をレイプしてくる男の人だ。
「お?今日はひとりか?」
私は、なにも答えない。
「……じゃ、今日はひとりでお前とヤれるんだな!
これは楽しみだ!」
私は、強引にそのままホテルに連れて行かれ……
再びレイプされた。
抵抗しなかった。
もうどうでもよくなった。
その日の夜。
私は、死を決意した。
遺書を書いた。
レイプされたこと、先生に優しくされたこと。
酷いいじめ、そしていじめたクラスメイトの写真付きの名前をネットにアップした。
ここからが、私の復讐だ……
イジメた相手への復讐。
小さな復讐だけど遺書付きの動画は、あっという間に拡散された。
私は、マンションの屋上。
そこで飛び降りる。
そして、死ぬんだ……
「先生、今逢いに行きますね」
私は、小さく震えるとマンションから飛び降りた。
そして、私が気づいたとき……
私は、ベッドの上にいた。
白い天井に白いシーツ。
そして、感覚がない足。
そのとき思った。
私、死ねなかったんだ……
私は悔しくてつらくて泣いた。
先生に逢えない。
先生に逢いたい。
あって紅茶を淹れてあげたい。
ぼろぼろと涙が溢れる私。
すると警察の人が私の部屋にやってきた。
服を見ればすぐに警察の人だとわかった。
「君をイジメていた子どもたちは逮捕したよ」
警察の人が、優しい声で言ってくれた。
「え?」
「殺人罪でね……
君も酷いイジメを受けていたんだろう?
出来ればその、被害届をを出してもらいたいんだが……」
「私の遺書みましたか?」
警察の人は、苦い顔で頷く。
「ああ、見たよ。
つらい思いをしたね……」
私は、その言葉だけで涙が溢れた。
そして、私をイジメていた人たちは、いろんな罪に問われ捕まった。
私は、絶望していた。
逮捕されたからと言って私の傷は癒えない。
だけどね、先生。
私、リハビリをすれば足が動くなるんだって!
だからね、先生。
私は、先生のような教師を目指すね……
先生、本当にありがとう!
私の初恋は、消えてしまったけど……
イジメと闘う教師になるという夢ができた。
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どうでしたか?
今回の失恋話は……
彼女の初恋は、淡く叶うことなく終わってしまいましたが……
でも、みなさまの中にはわかる方がいらっしゃるかもしれませんね。
教師に憧れを抱く。
そんな純粋な気持ち……
貴方は、まだ持っていますか?
それでは、今回の失恋話は終わりです。
みなさま、おやすみなさいませ。
みなさんに、いい夢を……
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